リニア中央新幹線に対する県の対応

リニア中央新幹線に対する県の対応

6/26(金)、川勝知事とJR東海 金子社長が初の会談を行いました。

マスコミ各社で報道されたので、概要等はみなさんご承知のことと思います。

会談の趣旨は、「2027年開業には静岡県内の工事に時間がかかるので、追加で必要となるヤード整備を6月中に着手したい」というものでした。

“ヤード”は工事のための作業拠点のことで、JR東海は、下流側から椹島(さわらじま)、千石(せんごく)、西俣(にしまた)の3カ所で整備しています。

県はこれまでにトンネル本体工事に直接結びつかない、作業者宿舎や受変電設備などの設置は認めてきましたが、6/12、JR東海は濁水処理施設や土砂ピットなどの整備を追加で行いたいと表明しました。

会談で、金子社長は「トンネルを掘るわけではない」と強調していましたが、国交省の専門家会議で水問題の議論が解決していないことや、事前に行った流域8市2町との意見交換でも認めないことを確認しており、会談は平行線で物別れに終わりました。

また追加工事により整備面積が5haを超えることから、「静岡県自然環境保全条例」に基づき県とJR東海で協定を締結することが必要となりました(この協定は以前からありメガソーラー設置などで話題になったこともあります)。

協定締結には、環境保全のしくみについて議論するステップがありますので、ある程度の時間がかかります。こうしたスケジュールを考えるとJR東海が目標とする2027年の開業に向けては厳しい日程になりそうです。

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この問題の詳細や、県とJR東海との協議の経過などについては、県のHPに解説がありますので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

★リニア中央新幹線建設工事に伴う環境への影響に関する対応

川勝知事とJR東海金子社長の会談の様子はこちらからどうぞ

★ふじのくにネットテレビ(県のサイト)


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