7 ガストロノミーツーリズムについて

7 ガストロノミーツーリズムについて【質問】

来年度の新規事業であるガストロノミーツーリズムは本県の魅力の一つである豊富な食材を最大限活用し、「食の都仕事人」に存分に腕を振るっていただける事業になると期待している。

しかし、ただ食を楽しむだけではツーリズムとは言えない。食を通して、県の多様な文化や歴史、風景を体験し、ストーリー性を持たせ、地域や環境と共存するサステナブルな観光資源として構築していく必要がある。

アフターコロナの地域活性化の柱にして欲しいが所見を伺う。

7 ガストロノミーツーリズムについて【答弁 川勝知事】

本県は多彩で高品質な439品目を有する「食材の王国」を基にした「食の都づくり」を進めてきた。

この取組に、自然や景観などの魅力ある観光資源、歴史や風土が育んだ食文化を融合し、本県の食や食文化をテーマとして、来訪者に感動体験を提供するガストロノミーツーリズムとして昇華させていくことは、アフターコロナの持続可能な観光地域づくりに大きく寄与するものと認識している。

現在、ふじのくに地球環境史ミュージアムでは、本県の食文化をテーマとする企画展「酒と肴」を開催している。昨年4月に御就任いただいた館長の佐藤洋一郎先生は、和食文化学の第一人者であり、佐藤館長を中心に、料理や生産、ツーリズムなどの各分野の専門家による専門委員会を立ち上げ、ガストロノミーツーリズムの推進の方向性について御指導いただきたいと思っている。

また、ツーリズムの推進に当たっては、これまで、観光事業者を中心に運営していた県内の地域連携と、新たに、料理人や生産者などが連携し、更には、食文化に精通したガストロノミーツーリズムコーディネーターによる助言を頂く仕組みを構築する。

これらの取組を通じて、自然景観や歴史文化などの魅力と、食文化を組み合わせた新たな観光サービスを創出し、ストーリー性を持たせた動画として、県内外に発信していく。

さらに、本県の和の食や食材の魅力を高めるため、料理人と生産者との連携による、SDGsの理念と食文化が結び付いた本県独自の認証制度を整える。

また、こうした活動の一翼を担う人材を育成するため、食の都づくり仕事人をはじめとした一流の料理人が、サン・セバスチャンを訪問して現地で研修を行う。サン・セバスチャンには、料理を科学的に研究するとともに、料理人が協働してレシピをオープン化するなど、「成功する仕組み」がある。こうした仕組みを持ち帰り、ガストロノミ-の中核となる人材として活動していただくことを期待している。

国内外の多くの人々が静岡の食と食文化を味わうことを目的に来訪していただき、SDGsにも貢献するガストロノミーツーリズムを、観光事業者、地域づくり団体、地域住民など幅広い関係者と連携し、強力に推進していく。



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