「オレがやらなきゃ誰がやる。今すぐしなけりゃいつできる」 小学5年の夏、転校に際し担任の先生が色紙に書いてくれたこの言葉。 半世紀経った今も忘れられない座右の銘です。 人口減少、少子高齢化、グローバル化、デジタル革命、カーボンニュートラル、防疫対策・・・ 20年30年先の将来に向けて、今やらなければならないことは山ほどあります。先送りはできません。 子どもや孫が大きくなった時に、「住んでてよかった」と思える地域社会を創っていくことが私たち政治家の責務です。 県政3期目、未来を見据え、民間企業と浜松市議会議員で培った経験を活かし「元気な静岡県」を創っていきます。
【質問】
1月に和歌山市で水道管漏水により3日間の大規模断水が計画された。結果的に短時間の濁水で済んだが、こうした事態は今後どこでも起こり得る。
「管路更新率」という指標がある。水道管が100mあったと仮定して、そのうち1m更新すると管路更新率は1%となる。このペースで更新を続けると、すべての管路を更新するのに100年かかる計算になる。
2017年度の県内水道の管路更新率は 0.60なので、県内すべての管路を更新するのには166年かかる計算になる。水道管が166年持つかどうかは言うまでもない。
ちなみに前回質問時にとりあげた2014年度は0.71だったので、更新ペースはさらに遅れているということになる。こうしたリスクを考えると、まず水道事業者が危機意識をもって管路や施設の最適化に取り組むことが必要だ。
限られた資源を有効活用するための手法が広域連携だ。現在の計画では2022年度に「広域化推進プラン」を策定するということだが、他のインフラの長寿命化に比べていささか遅すぎると感じる。
国の方針では、県が主導して推進することとされているが、いかに進めていくか、今後の取り組みをうかがう。
【答弁 鈴木くらし・環境部長】
本県では、平成28年2月の国からの水道事業経営戦略策定要請を機に、行政経営研究会で水道事業の課題の検討を始めた。昨年4月には賀茂地域において財務会計システムの共同化を実現するなど、広域連携に向けた取り組みを進めている。
昨年7月からは水道事業者の個別ヒアリングを行い、老朽化した水道施設を使用せざるを得ない状況や、経営基盤を強化すべき切迫した状況を確認した。
改善に向けて、自己水源に恵まれない登園地区をモデルに様々な事務の連携に関するシミュレーションを行った。今後、県内を5圏域に分けて、事務の連携や施設の共同化、事業統合など広域連携パターンを検討し、市長と協議を重ねながら実効性のある「水道広域化推進プラン」を策定していく。