「オレがやらなきゃ誰がやる。今すぐしなけりゃいつできる」 小学5年の夏、転校に際し担任の先生が色紙に書いてくれたこの言葉。 半世紀経った今も忘れられない座右の銘です。 人口減少、少子高齢化、グローバル化、デジタル革命、カーボンニュートラル、防疫対策・・・ 20年30年先の将来に向けて、今やらなければならないことは山ほどあります。先送りはできません。 子どもや孫が大きくなった時に、「住んでてよかった」と思える地域社会を創っていくことが私たち政治家の責務です。 県政3期目、未来を見据え、民間企業と浜松市議会議員で培った経験を活かし「元気な静岡県」を創っていきます。
昨年11月、シリコンバレーで世界レベルの医工連携の現場を見た。
カリフォルニア州マウンテンビュー市にあるエルカミノ病院内に開設されているインキュベーター「フォガティ インスティテュート フォー イノベーション(以下FII)」では医療機器メーカーやスタートアップが病院と連携して先端医療機器開発を進める姿を目の当たりにした。
世界と比較すると、日本の医療機器や製薬の開発スピードは遅く、国内シェアも低い状況だ。
静岡がんセンターとファルマバレーセンターの連携は世界的視座でみればまだ遅れているが、先進的インキュベーターのノウハウを学び、ファルマバレープロジェクトを充実させることは十分可能で、世界に伍していける。
ファルマバレープロジェクトのさらなる進化につなげられないか、県の所見をうかがう。
ファルマバレープロジェクトは、患者・家族の視点を重視し、全国に先駆けて医工連携を実践してきた。支援機関であるファルマバレーセンターでは、医療現場のニーズw迅速にくみ取る環境を整え、地域企業の製品開発を伴奏支援しこれまでに120以上の製品の事業化が実現している。
ご指摘のFIIは、早期の製品化実現のため効率的な仕組みが整えられており、参考とすべき点が多いと考える。このアプローチ手法は、スタンフォード大学発の「バイオデザイン」と呼ばれ、まず手法を学ぶための人材育成が不可欠とされている。このため県は、スタンフォード大学の池野文昭バイオデザインプログラムディレクターの指導の下、平成30年度からセミナーを開催している。
医療機器開発はファルマバレープロジェクトはもちろん、県西部には浜松医大や静岡大学の「はままつ医工連携拠点」があり、光産業創成大学院大学は来年度からバイオデザインの手法を用いた「バイオフォトニクスデザイン分野」を立ち上げる予定である。
こうした計画とも連携し、シリコンバレーの先進事例も踏まえながら、さらなる医療機器イノベーションを生み出す仕掛けづくりを進めていく。