「オレがやらなきゃ誰がやる。今すぐしなけりゃいつできる」 小学5年の夏、転校に際し担任の先生が色紙に書いてくれたこの言葉。 半世紀経った今も忘れられない座右の銘です。 人口減少、少子高齢化、グローバル化、デジタル革命、カーボンニュートラル、防疫対策・・・ 20年30年先の将来に向けて、今やらなければならないことは山ほどあります。先送りはできません。 子どもや孫が大きくなった時に、「住んでてよかった」と思える地域社会を創っていくことが私たち政治家の責務です。 県政3期目、未来を見据え、民間企業と浜松市議会議員で培った経験を活かし「元気な静岡県」を創っていきます。
浜名湖渚園にある「ウォット」。こじんまりとした水族館ですが、展示が工夫されており、最近、来場者が増えているようです。
ここは静岡県の管理施設で「水産・海洋技術研究所 浜名湖分場」の併設施設です。昨年8月、会派メンバーで分場を訪問し、浜名湖の環境変化などについて話を聞きました。
その時のお話が興味深かったので、今日のFM県政報告では、浜名湖分場長の高木さんをゲストにお迎えし、分場の歴史や研究などについてお話を伺いました。
浜名湖分場の歴史は古く明治37年にさかのぼるそうです。現在のJR新居町駅のところにあり、当時からウナギの養殖研究をやっていたそうですが、JRの開業に伴い閉鎖。その後、昭和9年に弁天島蓬莱園に開設され、昭和40年に乙女園、平成12年に現在の渚園に移転したとのこと。
分場の業務は、①浜名湖の漁業に関する研究、②浜名湖の環境に関する研究、③遠州灘の漁業に関する研究、④温水性の内水面養殖に関する研究、⑤普及事業に関することで、最近、力を注いでいるのは「ウナギの人工種苗生産技術開発」と「浜名湖のアサリ資源減少の原因究明」とのことでした。
近年、アサリが獲れませんが、これは浜名湖に限った話ではなく、全国的な傾向だそうです。以前はツメタガイ、最近ではクロダイの食害などが指摘されていますが、水がキレイになり、栄養分が少なくなっていることも影響しているとか。ウチの近所の佐鳴湖でも塩水化が進んでいますが、いろんな要因が重なっていると考えられます。
今年は牡蠣も不漁。ウナギの幼魚や海苔はまずまずのようですが、漁業者のみなさんにとっては厳しい状況が続いています。こういう時こそ研究所の出番ですね。漁業者のみなさんと協力して、資源回復を進めたいものです。
番組の最後に高木さんから「環境に関心を持ってほしい」とメッセージをいただきました。温暖化や海洋プラスチックなど環境の影響が海の生物に影響を与えているのは皆さんご存じのとおり。浜名湖の環境に関心を持ってもらうためにもウォットに足をお運びください。