「オレがやらなきゃ誰がやる。今すぐしなけりゃいつできる」 小学5年の夏、転校に際し担任の先生が色紙に書いてくれたこの言葉。 半世紀経った今も忘れられない座右の銘です。 人口減少、少子高齢化、グローバル化、デジタル革命、カーボンニュートラル、防疫対策・・・ 20年30年先の将来に向けて、今やらなければならないことは山ほどあります。先送りはできません。 子どもや孫が大きくなった時に、「住んでてよかった」と思える地域社会を創っていくことが私たち政治家の責務です。 県政3期目、未来を見据え、民間企業と浜松市議会議員で培った経験を活かし「元気な静岡県」を創っていきます。
大学4年生の娘のラストコンサートを聴きに行ったのですが、職業柄、ちょっとだけ楽しみにしていたのが「大阪秋の陣」。いうまでもなく大阪市長選。平松現大阪市長と橋下前大阪府知事の一騎討ちです。
案の定、大きな駅前では、両陣営がビラ配りをしていました。橋下さんには会えませんでしたが、平松さんと府知事候補の松井さんのお話は聞くことができました(写真ビラ)。
市長選は「橋下さん優勢」との声が多いようですが、選挙は投票箱のフタが閉まるまでわかりません。あと1週間、両者には議論を尽くしてほしいと思います(2人の討論は平行線(=けなしあい ^^;)ですけどね…)。
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私の考えは次のとおりです。
橋下さんのような突破力を持った政治家はなかなかいないと思いますし、政治改革には突破力が不可欠です。事実、3年8カ月の府政改革には評価できるところも多いと思います。
しかし手法として、今回の「秋の陣」がよいのかどうか…私は疑問に感じています。
大阪市改革として掲げたマニフェストの多くの項目は、氏の突破力をもってすれば達成可能でしょう。しかし「大阪都構想」は、府政や国政を含め今の政治体制そのものを変えないとできない部分があまりにもたくさんあります。
一方の平松さん、大阪市改革の着実な一歩は認めるもののドラスティックさには欠けます。私も平成20年5月、大阪市にコンプライアンスの調査に行きましたが、改革すべき点は多々あると感じました。今回の選挙戦でも「橋下批判(独裁NO)」だけでは訴求力にかけるのではないでしょうか。
政治は「足して2で割る」ことがなかなかできないので難しく、理想と現実のギャップには悩みますが、あまりにも急進的な改革はその後の揺り戻しも懸念されますので、現実的な選択としてどうなのかな…と思います(小泉改革の功罪が参考になります)。
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政策面では注目すべき点があります。とりわけ「地方分権・地域主権」の前進は、結果によらず進むのではないかと期待しています。「二重行政の解消」をはじめ、これまでも大阪府と大阪市のHPにはこうした視点がずーっと取り上げられています。
橋下前知事によれば「二元行政」とのことですが、このムダの解消は大阪だけでなく日本全体の課題です。
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来月の一般質問では、当初、「二重行政の解消(県と市町の役割分担の最適化)」を取り上げようと考えましたが、大阪でもまだ結論が出ていない部分が多いので、ちょっと視点を変えて、「権限移譲」の推進について考えています。
静岡県は市町への権限移譲を積極的に進めていますが、大阪府も努力しています。
とりわけ権限移譲の受け皿づくりは進んでおり、一部市町では事務の「共同処理センター」の設置も始まっています。現場視察に行こうと思って問い合わせしたら、「選挙の後に来てください」と言われてしまいました(^^;)。
「秋の陣」の翌日28(月)に、また大阪に行ってきます。