大阪秋の陣

大阪秋の陣
土日は関西に行きました。視察ではなくプライベートでの旅行で、久々にノンビリさせていただきました。

大学4年生の娘のラストコンサートを聴きに行ったのですが、職業柄、ちょっとだけ楽しみにしていたのが「大阪秋の陣」。いうまでもなく大阪市長選。平松現大阪市長と橋下前大阪府知事の一騎討ちです。

案の定、大きな駅前では、両陣営がビラ配りをしていました。橋下さんには会えませんでしたが、平松さんと府知事候補の松井さんのお話は聞くことができました(写真ビラ)。

市長選は「橋下さん優勢」との声が多いようですが、選挙は投票箱のフタが閉まるまでわかりません。あと1週間、両者には議論を尽くしてほしいと思います(2人の討論は平行線(=けなしあい ^^;)ですけどね…)。

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私の考えは次のとおりです。

橋下さんのような突破力を持った政治家はなかなかいないと思いますし、政治改革には突破力が不可欠です。事実、3年8カ月の府政改革には評価できるところも多いと思います。

しかし手法として、今回の「秋の陣」がよいのかどうか…私は疑問に感じています。

大阪市改革として掲げたマニフェストの多くの項目は、氏の突破力をもってすれば達成可能でしょう。しかし「大阪都構想」は、府政や国政を含め今の政治体制そのものを変えないとできない部分があまりにもたくさんあります。

一方の平松さん、大阪市改革の着実な一歩は認めるもののドラスティックさには欠けます。私も平成20年5月、大阪市にコンプライアンスの調査に行きましたが、改革すべき点は多々あると感じました。今回の選挙戦でも「橋下批判(独裁NO)」だけでは訴求力にかけるのではないでしょうか。

政治は「足して2で割る」ことがなかなかできないので難しく、理想と現実のギャップには悩みますが、あまりにも急進的な改革はその後の揺り戻しも懸念されますので、現実的な選択としてどうなのかな…と思います(小泉改革の功罪が参考になります)。

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政策面では注目すべき点があります。とりわけ「地方分権・地域主権」の前進は、結果によらず進むのではないかと期待しています。「二重行政の解消」をはじめ、これまでも大阪府と大阪市のHPにはこうした視点がずーっと取り上げられています。

★「地域主権の推進」(大阪府のサイト)

★「地域主権確立に向けて」(大阪市のサイト)

橋下前知事によれば「二元行政」とのことですが、このムダの解消は大阪だけでなく日本全体の課題です。

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来月の一般質問では、当初、「二重行政の解消(県と市町の役割分担の最適化)」を取り上げようと考えましたが、大阪でもまだ結論が出ていない部分が多いので、ちょっと視点を変えて、「権限移譲」の推進について考えています。

静岡県は市町への権限移譲を積極的に進めていますが、大阪府も努力しています。

とりわけ権限移譲の受け皿づくりは進んでおり、一部市町では事務の「共同処理センター」の設置も始まっています。現場視察に行こうと思って問い合わせしたら、「選挙の後に来てください」と言われてしまいました(^^;)。

「秋の陣」の翌日28(月)に、また大阪に行ってきます。


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