「オレがやらなきゃ誰がやる。今すぐしなけりゃいつできる」 小学5年の夏、転校に際し担任の先生が色紙に書いてくれたこの言葉。 半世紀経った今も忘れられない座右の銘です。 人口減少、少子高齢化、グローバル化、デジタル革命、カーボンニュートラル、防疫対策・・・ 20年30年先の将来に向けて、今やらなければならないことは山ほどあります。先送りはできません。 子どもや孫が大きくなった時に、「住んでてよかった」と思える地域社会を創っていくことが私たち政治家の責務です。 県政3期目、未来を見据え、民間企業と浜松市議会議員で培った経験を活かし「元気な静岡県」を創っていきます。
ムンド校は幼稚園から高校3年生まで約270人の子どもが学ぶ南米系日系人学校で、ブラジルとペルーの高卒資格が取れる認可校。日本では各種学校の扱いになっています。
開校は2003年。松本校長が私財を投じ開設しました。当初は狭隘な施設で運営していましたが、2010年に合併後遊休施設となっていた旧雄踏町役場を浜松市が改修し移転、現在に至っています。このような行政支援は国内でも珍しく、ムンド校の評価の表れと言えます。
母語での授業に加え日本語の習得にも力を入れており、日本とブラジル・ペルーの懸け橋となる人材育成を進めています。卒業後の進路は母国の大学のほか、国内の4年制大学に通う子どももおり、在校生のロールモデルとなっています。
学校運営は厳しい状況です。
日系人の子どもが公立の小中学校に通う場合授業料は不要ですが、ここは当然ながら有料です。授業料を高く設定すると保護者負担が増え生徒が減少、低くすると生徒は来ても運営が厳しくなります。
それを支える行政支援は、県と市を合わせても児童生徒一人当たり年間10万円程度しかなく、公立学校とは大きな差があります。こうした中、現在は赤字運営をサポートするため、地元の民間企業の寄付に頼る状況です。
将来の地域社会に必要な次世代人材を育成する施設として、さらなる行政支援が必要ではないかと思います。
訪問時にお話した高校3年生クラスの子どもは、建築デザインの仕事やバイリンガルを活かしたキャビンアテンダント・サッカートレーナーをめざし、4年制大学や専門学校への進学にチャレンジするとのこと。流ちょうな日本語で熱く夢を語ってくれました。